2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

祭りの後、逸脱の果て

2005/07/31(日) 16:28:33 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-108.html 私は過去、araikenさんの内田樹氏批判について断続的に横槍を入れてきた。そしてaraikenさんのアプローチに漠然とした疑問を呈しながらも、一旦槍を収めた。あの時のぼんやりとした…

生命学とエゴイズム

2005/07/30(土) 00:28:56 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-110.html 『生命学をひらく』森岡正博を読了。 確かに、著者のこれまでの仕事をわかりやすく要約するような内容で、手頃だと思う。これなら中高生にも薦められる。 だけれども、森岡が使う「…

「市民社会」という彼岸/悲願

2005/07/21(木) 22:59:39 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-103.html 『社会認識の歩み』内田義彦(岩波新書、1971年) こういうところばかりを引用すると、うんざりした声が聞こえてきそうだけれども。 しかし私がここで注意したいのは、「テイク…

アナーキスト向け

2005/07/21(木) 02:26:41 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-104.html 『アナキズム』第六号(特集:個人主義──叛逆の原点) 購入。とりあえず、特集記事の主だったところだけ読んだ。 一応以前にも紹介した立場から言うと、まぁ一般の方はわざわざ購入…

『アダム・スミス』 高島善哉

2005/07/14(木) 14:42:40 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-100.html 岩波新書、1968年。 まず人間とはそもそもなんであるか。人間は一方からみれば理性の持主であり、精神の所有者である。この見方によれば、理性や精神の自覚の弱い人間は真の人…

続・共同性の政治学

2005/07/10(日) 16:20:18 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-99.html 共同性の政治学*1 の続き。 前回の関心(主に齋藤純一からの引用部前後)につなげる形で、今回はまずピョートル・クロポトキン『相互扶助論』(大杉栄訳、同時代社、1996年、原…

失敗、責任、反省、改良

2005/07/08(金) 18:31:42 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-98.html 出発点はこれでいいけど、 http://tsurutaka.blog6.fc2.com/blog-entry-56.html こうした認識も不可欠。 http://taishin.blog5.fc2.com/blog-entry-53.html もちろん、私の暴力は構…

まず個人が存在する

2005/07/08(金) 16:12:31 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-97.html 個人情報保護についてはなかなか難しくて考えがまとまっていないが、今後の為にとりあえず内田氏の話を引っ張っておく。 個人情報保護とリスク社会@内田樹の研究室 全体として首肯…

共同性の政治学

2005/07/05(火) 00:54:39 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-95.html 「自分」と「他人」 世の中それだけっきゃねえと思うから あんたのそばにいる正当な理由が欲しいんだよ (「異星人交差点」『異星人交差点』藍川さとる、新書館、1997年) 世界には自…

昼間のルソーはちょっと違う

2005/07/02(土) 15:26:44 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-94.html ルソー『社会契約論』を読むと、既存の制度や理論がいかにここから基礎付けられているかを思い知り、何だかしみじみとした気分にさえなる。誰もがいちいちルソーを参照して考えてい…