2012-01-01から1年間の記事一覧

引越告知

このブログは引っ越しました。今後、更新は新ブログのみになります。過去記事の一部を新ブログにコピーしましたが、このブログは今後も残します。また、政治と理論研究会のブログを削除し、新ブログに統合しました。今後は研究会告知等も新ブログで行ってい…

賢人政治批判のパラドクス――八代尚宏『新自由主義の復権』

八代尚宏『新自由主義の復権――日本経済はなぜ停滞しているのか』(中公新書、2011年)は、経済財政諮問会議などで活躍した著名な経済学者による政治的パンフレットである。その主たる眼目は、「官から民へ」「民間にできることは民間に」をスローガンとした…

ステークホルダー民主主義の終焉?

池田信夫さんのブログで「ステークホルダー民主主義」が叩かれていて、それに濱口桂一郎さんが反応しています。終焉も何も、まだ始まってもいない気がするわけですが、備忘として書き留めておきます。

研究会「政治/理論――政治的なものについて語ること」

来たる4月21日(土)の17:00から、市ヶ谷の法政大学大学院棟で研究会を行います。報告者は私1人で、報告題目は本記事タイトル通りです。私が所属する政治学研究科政治学専攻が発行する専攻誌、『政治をめぐって』に掲載予定の内容となります。 目次 はじめに…

利害関係者と当事者

以下、拙稿『利害関係理論の基礎』第1章第5節2「利害関係者と当事者」(2008年1月)から、ほぼ全文に近い引用。

震災という不正義と、2つのメタ・ガバナンス

まもなく私たちは、3月11日という日付を再び迎える。去年のその日は、大きな地震と津波があった。人が沢山死んだ。たくさん、たくさん、死んだ。同じ日に原子炉が壊れ、放射性物質が漏れた。私たちの生活は見えない怖れに汚染され、日常性はひしゃげた。 自…

3・11文献リスト

震災と原発について私が読んだものの中から、菅原琢氏のブログおよび「シノドス・ジャーナルによる、3.11関連記事まとめ」に挙がっていないものを載せておきます。国・自治体のサイトも、必ずしも全部読んだわけではありませんが、挙げておきます。個人的に…

原発と直接投票――ステークホルダーの観点から

私は政治理論を専攻していて、とりわけ「ステークホルダー」(利害関係者)という概念をテーマにした研究を行っています。企業の意思決定に対するステークホルダーが株主だけでない従業員や消費者、地域社会、環境などを含むように、政治も、法的な権限に根…