3・11文献リスト


震災と原発について私が読んだものの中から、菅原琢氏のブログおよび「シノドス・ジャーナルによる、3.11関連記事まとめ」に挙がっていないものを載せておきます。国・自治体のサイトも、必ずしも全部読んだわけではありませんが、挙げておきます。個人的に作っていたリストから流用したものなのでかなり穴ぼこで偏っていますが、ご参考まで。より網羅的なリストとしては、東京市政調査会の「東日本大震災に関する資料リスト」があります。

1. 震災

1-1. 救助・遺体捜索・遺体処理

改めて言うまでもなく震災は非常事態であり、緊急事態であり、有事であった(である?)わけですが。


遺体の捜索と処理等については、石井光太氏の仕事が必読です。

遺体―震災、津波の果てに

遺体―震災、津波の果てに

1-2. 避難生活と被災者支援

障碍者や外国人などマイノリティの立場から見た震災については、大野更紗氏がシノドスに幾つか書いています。以下は情報。

1-3. ボランティアと国・民間の役割
  • 仁平典宏「被災者支援から問い直す「新しい公共」」『POSSE』11号、2011年5月
  • 仁平典宏「ボランティアは何と向き合うべきか」『POSSE』12号 、2011年9月
  • 新雅史「災害ボランティア活動の「成熟」とは何か」遠藤薫編『大震災後の社会学講談社現代新書、2011年12月

大震災後の社会学 (講談社現代新書)

大震災後の社会学 (講談社現代新書)

  • 特集「3.11大震災の公法学 Part.2――国家がなすべきこと、民間がなすべきこと」『法学セミナー』2011年12月号

法学セミナー 2011年 12月号 [雑誌]

法学セミナー 2011年 12月号 [雑誌]

1-6. 被災地の産業・経済

漁業・水産加工業に関しては、勝川俊雄氏が早くからシノドスに書いていましたが、それとは違う立場のものも挙げておきます。

  • 富田弘「444の生業とくらしのかたち――東北三陸リアスの漁村再生について」『世界』2011年7月号
  • 勝川俊雄『日本の魚は大丈夫か――漁業は三陸から生まれ変わる』NHK出版新書、2011年9月

日本の魚は大丈夫か 漁業は三陸から生まれ変わる (NHK出版新書)

日本の魚は大丈夫か 漁業は三陸から生まれ変わる (NHK出版新書)

  • POSSE編集部「復興特区と原発事故以降の農漁業をどうするか」『POSSE』12号、2011年9月
  • 加瀬和俊「漁業権「開放」は日本漁業をどう変えるか――沿岸漁業秩序の戦前復帰に反対する」『世界』2011年10月号
  • 加瀬和俊「漁業再建と被災者雇用をどう考えるか」『POSSE』13号、2011年12月
  • 富田弘「漁村と生業の再生」佐藤滋編『東日本大震災からの復興まちづくり』大月書店、2011年12月
  • 西田亮介「地域経済復興における「セーフティネット選択と集中』の輻輳」」遠藤薫編『大震災後の社会学講談社現代新書、2011年12月
1-7. CFW・雇用・社会政策

キャッシュ・フォー・ワーク――震災復興の新しいしくみ (岩波ブックレット)

キャッシュ・フォー・ワーク――震災復興の新しいしくみ (岩波ブックレット)

  • 永松伸吾/本田由紀/木下武男/今野晴貴「〈座談会〉キャッシュ・フォー・ワークが日本の失業を救う? 被災者支援は失業者対策になるのか」『POSSE』13号、2011年12月
  • 金子良事「CFW-Japanを振り返って(1)」『社会政策・労働問題研究の歴史分析、メモ帳』2012年1月12日
  • 金子良事「CFW-Japanを振り返って(2)」『社会政策・労働問題研究の歴史分析、メモ帳』2012年1月29日

POSSE vol.11 〈3・11〉が揺るがした労働

POSSE vol.11 〈3・11〉が揺るがした労働

POSSE vol.12 復興と貧困

POSSE vol.12 復興と貧困

POSSE vol.13 ダメな雇用創出が震災復興を妨げる?

POSSE vol.13 ダメな雇用創出が震災復興を妨げる?

  • 佐藤滋編『東日本大震災からの復興まちづくり』大月書店、2011年12月

東日本大震災からの復興まちづくり

東日本大震災からの復興まちづくり

  • 作者: 鈴木浩,濱田甚三郎,富田宏,重村力,塩崎賢明,岡田昭人,海津ゆりえ,真板昭夫,鳴海邦碩,佐藤滋
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 2011/12/01
  • メディア: 単行本
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1-8. 住宅・コミュニティ
  • 平山洋介「危機は機会なのか?──東北復興まちづくりに向けて」『世界』2011年8月号
  • 平山洋介「地域持続を支える住宅再生を」『世界別冊 破局の後を生きる』岩波書店、2012年1月
  • 塩崎賢明「阪神・淡路大震災の失敗を繰り返す仮設住宅問題」『POSSE』12号 、2011年9月
  • 塩崎賢明「住まいの再生」佐藤滋編『東日本大震災からの復興まちづくり』大月書店、2011年12月
  • 斉藤睦男「インタビュー 「震災ADR」に学ぶ」『法学セミナー』2012年3月号

法学セミナー 2012年 03月号 [雑誌]

法学セミナー 2012年 03月号 [雑誌]

1-9. 影響
  • 東浩紀「震災でぼくたちはばらばらになってしまった」『思想地図β』vol. 2、2011年9月

思想地図β vol.2 震災以後

思想地図β vol.2 震災以後

日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)

日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)

日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)

日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)

  • 鈴村興太郎/須賀晃一/河野勝/金慧『復興政策をめぐる《正》と《善》――震災復興の政治経済学を求めて①』早稲田大学出版部、2012年

復興政策をめぐる《正》と《善》―震災復興の政治経済学を求めて? (早稲田大学ブックレット<「震災後」に考える>)

復興政策をめぐる《正》と《善》―震災復興の政治経済学を求めて? (早稲田大学ブックレット<「震災後」に考える>)

1-10. メディアと情報

  • 大屋雄裕「文脈と意味:情報の二つの側面」『法学セミナー』2011年11月号

法学セミナー 2011年 11月号 [雑誌]

法学セミナー 2011年 11月号 [雑誌]

2. 原発

2-1. 原発事故・放射能汚染と避難・除染

福島 原発と人びと (岩波新書)

福島 原発と人びと (岩波新書)

内部被曝の真実 (幻冬舎新書)

内部被曝の真実 (幻冬舎新書)

  • 松平徳仁「緊急事態における避難」『法学セミナー』2011年12月号

法学セミナー 2011年 12月号 [雑誌]

法学セミナー 2011年 12月号 [雑誌]

2-2. 賠償と収束・後処理

被ばくと補償 (平凡社新書)

被ばくと補償 (平凡社新書)

  • 大島堅一/除本理史『原発事故の被害と補償――フクシマと「人間の復興」』大月書店、2012年2月

原発事故の被害と補償―フクシマと「人間の復興」

原発事故の被害と補償―フクシマと「人間の復興」

2-3. 原発の構造・機能

新版 原発を考える50話 (岩波ジュニア新書)

新版 原発を考える50話 (岩波ジュニア新書)

原発のウソ (扶桑社新書)

原発のウソ (扶桑社新書)

  • 大島堅一『原発のコスト――エネルギー転換への視点』岩波新書、2011年12月

原発のコスト――エネルギー転換への視点 (岩波新書)

原発のコスト――エネルギー転換への視点 (岩波新書)

原発事故はなぜくりかえすのか (岩波新書)

原発事故はなぜくりかえすのか (岩波新書)

原発訴訟 (岩波新書)

原発訴訟 (岩波新書)

  • 高木光「裁判所は原子炉の安全性をどのように取り扱ってきたか」『法学セミナー』2011年12月号

法学セミナー 2011年 12月号 [雑誌]

法学セミナー 2011年 12月号 [雑誌]

2-4. 原発労働
  • 堀江邦夫『原発ジプシー――被曝下請け労働者の記録』増補改訂版、現代書館、2011年5月

原発ジプシー 増補改訂版 ―被曝下請け労働者の記録

原発ジプシー 増補改訂版 ―被曝下請け労働者の記録

ヤクザと原発 福島第一潜入記

ヤクザと原発 福島第一潜入記

検証 原発労働 (岩波ブックレット)

検証 原発労働 (岩波ブックレット)

2-5. 原子力と戦後
  • 吉岡斉『新版 原子力の社会史――その日本的展開』朝日選書、2011年10月

新版  原子力の社会史 その日本的展開 (朝日選書)

新版 原子力の社会史 その日本的展開 (朝日選書)

2-6. エネルギー政策・原子力規制行政と原子力ムラ
  • 尾内隆之/本堂毅「御用学者がつくられる理由」『科学』2011年9月号

科学 2011年 09月号 [雑誌]

科学 2011年 09月号 [雑誌]

福島原発の真実 (平凡社新書)

福島原発の真実 (平凡社新書)

「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか

「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか

3. 政治

現代思想2012年3月号 特集=大震災は終わらない

現代思想2012年3月号 特集=大震災は終わらない

「原発」国民投票 (集英社新書)

「原発」国民投票 (集英社新書)