総選挙に臨む人へ


いや、驚いた。今週の『鈴木先生』(『漫画アクション』2009年9月1日号、双葉社、2009年8月18日)を読んでいたら、選挙と民主主義について相当突っ込んだ議論が展開されているではないか。あれは政治学の良い教材になりそうだ。総選挙が公示されたので、いずれ下の記事をリンクしておこうと思っていたが、丁度いい機会をもらった。


「投票自由論――選挙など行っても行かなくてもいい」2009年3月21日


真面目な人ほど思いつめるんだよね。私から言えるのは、そんなに悩まなくてもいいし、自分を責める必要など無いよ、ということ。


ところで、マニフェスト選挙の在り方をおかしな仕方で批判している人を若干名見かけますが、管見の限り馬鹿らしいです。日本の社会や政治は、社会学的に見ても政治学的に見ても、米国とも英国とも、もちろん他のヨーロッパ諸国とも違うので、日本に合う形でマニフェスト選挙を育てていくことを考えればいいのです。政策を重視する限りマニフェストを否定する理由は無いはずですし、私が見る限りでは今のところ大きな問題があるとは思えません。もっとも、選挙制度や政党の在り方と一体であるべき姿を探っていくべきであるとの考え方には賛同します。

あと、評論を書く場合には、どの立場からどのぐらいのスパンで考えてものを言っているのか、明確にして欲しいよね。まぁ、学問じゃない以上、別にいいんだけどさ。でも学問より下手に影響力があったりするから、無視もできかねるんだよなぁ。