2007-01-01から1年間の記事一覧

国家論のために

国家論 日本社会をどう強化するか (NHKブックス)作者: 佐藤優出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2007/12/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 48回この商品を含むブログ (60件) を見る 最近、国家についての思考を改めてまとめておく必要…

旧ブログを削除致しました。

今後とも、こちらのブログでお世話になります。

西欧思想史1690-1856

**(2009.11.15)現在、更新は以下のページに移行しております。最新版はそちらをご覧下さい。 http://sites.google.com/site/politicaltheoryofegoism/stirner/historical-positioon 不勉強なもんで、ただ羅列しただけで知らないことだらけ。とてつもなく…

旧ブログは2週間後に削除します。

告知、表題の通りです。http://awarm.blog4.fc2.com/

近代的法主体は近代法を解体するのか

論座 2008年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局発売日: 2007/12/01メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る 藤井誠二・芹沢一也「「殺された側の論理」と「犯罪不安社会」のゆくえ」『論座』2008年1月号(第152号) 重…

被害者及び死刑

宮崎哲弥・藤井誠二『少年をいかに罰するか』講談社:講談社+α文庫、2007年 過去の少年法をめぐる議論は、法務省や検察、弁護士、矯正施設など制度として少年犯罪に関わる立場の人間が、年齢引き下げなどで少年犯罪が減るかどうかという社会効果の観点から…

一橋大学機関リポジトリHERMES-IR

http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/ 例えば森村進の論文とか。どうぞ。http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/items-by-author?author=Morimura%2C+Susumu 以下は、以前取り上げた『思想』論文の姉妹編。こっちの方が読み易いだろうと思う。 鵜飼健史「ポ…

小沢代表辞意撤回

昨日。まぁ、何なのかな。賭けに成功した…ようには見えないけどな、あんまり。某ブンヤはいつまで頑張る気なんだろう。

現状認識と評価の差異

以下の認識は非常に重要なものであり、より明確な論拠に基づいた詳細な研究の出現が待たれるところである。 しばしば、戦争の民営化は「国家だけが合法的に戦争をすることができる」という主権国家の原則を破壊し、それによって国家の権力を縮小させるだろう…

小沢代表辞任表明

記者会見を見た限りでは、マスコミ報道に大分ご立腹で、党を割ることは無いのかな。衆院選の厳しい見通し、民主党の力量不足を挙げていた。連立前向きだったのは確かか。離間の策が成功したということなのか、小沢に深謀遠慮があったとでも言うのか。慰留・…

大連立打診

福田首相は2日、民主党の小沢代表と会談し、自民、公明両党と民主党による連立政権樹立に向けた政策協議を始めることを提案した。さらに、小沢氏のかねての主張でもある、そのつど特別措置法を定めなくても自衛隊の海外派遣を可能にする恒久法(一般法)の…

ポピュリズムと対抗政治

昨日の続き―と言っても、漠然とした問題関心が続いているだけだが―で、以下を再読。 鵜飼健史「ポピュリズムの両義性」『思想』第990号、2006年10月 そして、支配的な価値体系を構成していた全体性の破綻はもとより、この全体性という観念の存在そのものが疑…

法外なものごとについて

文庫が出ていたので、ようやくと言うか佐藤優『国家の罠』を読んだのだが、やっぱりと言うかいささか過剰なぐらい面白いな。佐藤の本は下に掲げたものぐらいしか読んでいないが、その中でも群を抜いている。で、色々考えさせられたので…一応何か書こうと思う…

左翼とリベラル

赤木智弘氏の新著http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_c3f3.html赤木智弘氏の新著その2〜リベサヨからソーシャルへhttp://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_2af2.html 赤木さんの本は未だ手に入れていないが、以前紹介…

翻訳とマルクス主義的概念について

ゼミにて。翻訳についてのありがたいお話を聞く。大要は、元々アルチュセールやプーランツァスに影響を受けたネオマルクス主義者であるスチュアート・ホールを翻訳するなら、最低限そういう構造主義的マルクス主義者の翻訳苦闘の歴史を押さえておくべきであ…

民主主義についての不可解な使い分け

加藤秀一『ジェンダー入門―知らないと恥ずかしい』の末尾に、大略次のような主張が(橋爪大三郎の著書が示されつつ)書き込まれている。 「民主主義=多数決」という考えを捨て去らねばならない。なぜなら、民主主義の本質とは「議論を尽くす」ことであるか…

自由・自由・自由

安藤馨『統治と功利』勁草書房、2007年(主に10章)。安藤馨「統治と功利―人格亡きあとのリベラリズム―」『創文』第494号、2007年2月。 自由や自律に対して何らの内在的関心も寄せない、という立場は確かにインパクトあるなぁ。大屋さんは『自由とは何か』で…

幾つかの局地戦と「大局」

論座 2007年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局発売日: 2007/10/01メディア: 雑誌この商品を含むブログ (6件) を見る 『論座』2007年11月号。小熊英二の談話と鈴木謙介の対談だけ立ち読み。小熊の記事は戦後左翼運動史を概説して「プレカリア…

力と魔

『情況』2007年9・10月号は、白井聡『未完のレーニン』特集。 情況 2007年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 情況出版発売日: 2007/09/26メディア: 雑誌 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る 白井さんが仲正昌樹や佐藤優、萱野稔人などと対談して…

正義の味方と悪の大魔王―『20世紀少年』についての小論

以前書いたように、漫画『DEATH NOTE』には相対主義的な正義観が貫かれている*1。この作品の世界においては勝者こそ正義であり、そこでは、「思想の相対性」を超越するような「真の正義」が在り得るのか否か、在り得るとしたらそれはどのような正義か、とい…

政治過程または一般的決定過程におけるステージ・アクター・評価

2007/09/09(日) 20:00:17 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-362.html 西野喜一『裁判員制度の正体』(講談社:講談社現代新書、2007年)を読んで裁判員制度への消極的態度を新たにしたわけだけれども、どういうプロセスにおいてどういうアクターが関与…

イデア論的現実批判と抑圧の移譲構造

2007/08/31(金) 22:33:13 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-360.html デリダが間違えたのは、不完全なものが知られるためには完全なものが想定されていなければならない、と考えたことだ。これは、完全無欠の理想たるイデアを虚偽と迷妄に満ちた現実に…

「生の無条件の肯定」の不可能性

2007/08/30(木) 20:07:54 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-359.html 野崎泰伸「どのように<倫理>は問われるべきか」『コーラ』第2号、2007.8.15 人間の生命に内在的価値が存在し、誰であっても、どんな人生であっても「生きてよい」ことは、少なく…

民主主義とは何か

この記事は、「民主主義とは何か」「民主主義とは何か・補遺」を素材として加筆・修正を施したものです。

デモクラシーの10冊と私が「ほんとうに望んでいたもの」

2007/08/29(水) 17:06:33 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-358.html 「民主主義とは何か」について、まとめを書きました。元記事よりは解りやすくなっているはずですが、まだ解りにくいところがあるかもしれません。色々疑問が浮かんでくる方は、デモ…

言説を紡ぐ/に対する態度

2007/07/30(月) 18:13:07 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-355.html 別件でisedの議論を再読していたら、以前ソースを示さずに言及したことがある箇所を見つけたので、以下に引いておく。いつか消えるかもしれないし、過去に私が書いた幾つかのエント…

民主主義とは何か・補遺

2007/07/24(火) 18:16:13 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-354.html 「民主主義とは何か」には*1、喜ばしいことに若干の反応を頂いた。それらを眺めつつ、民主主義を多数決と必然的な結び付きを持つものと見做す立場は現在の日本では比較的受け入れら…

gated communityとリバタリアニズム

2007/07/11(水) 16:46:34 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-352.html 竹井隆人『集合住宅デモクラシー』(世界思想社、2005年) エヴァン・マッケンジー『プライベートピア』(竹井隆人・梶浦恒男訳、世界思想社、2003年) エドワード・J・ブレークリ…

科学的なるものの概念

この記事は、「正しさは社会を良くするか」「無様なのはアンタだ」「「ニセモノ」ラベリングの意義と限界」の問題意識の一部を発展させて執筆したものです。

esperantoとconvention

2007/07/04(水) 19:58:43 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-350.html 田中克彦『エスペラント』(岩波書店:岩波新書、2007年) 田中克彦の著作は読まなければならないと思いつつ未だに読めていないが、新刊が出たので最初の一冊とさせてもらった。人…