靖国再論、するまでもない


2006/08/04(金) 22:06:32 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-263.html

靖国問題は相変わらず空転している。細部についてはともかく、私の基本的な意見はこちらに書いた通り変わらない*1。とりあえず無宗教の国立追悼施設をつくればいいじゃん。千鳥ヶ淵戦没者墓苑の拡大でも別にいいだろうし。今はかなりさびしいからね、あそこ。


首相は相変わらず「心の問題」「個人の自由」と言ってはばからない。けれども、「反発する方がおかしい」などとはどういう論理だろうか。彼は一貫して反発する側の「心」や「自由」は尊重しないようだ。そもそも首相や官房長官の行いであり、もともと公約にしていたことでもあり、公的でない、政治的でない、という主張は最初から疑われている。こういうグレーな部分に政治的な反発がなされることは当然ありうべきことであろう。


内政干渉だ、と言うと参拝の公的・政治的意味を明白に認めることになるから言う人は最近あまりいないようだ。一方、外国に言われたからという形で止めるわけにはいかない、という論調は根強い。くだらない面子だ。ただ、それが国家の性格というものでもある。日本にくだらない面子があるように、中国や韓国にも面子がある。お互い国民感情の問題もある。私自身は、外国に配慮して止めますと言うことに何程問題あろうかと思う。この点を問題視する向きが多いのであれば、そこは面子が立つように上手くやればいいだけの話である。それは政治/外交的技術の問題であって、大きな論点にはならない。


それにしても、小泉‐安倍外交が将来的にどういう評価を受けることになるのか、興味深いのう。