倫理学の根本問題
確か修論を書き上げた後の数週間で一気に書いたのだけれど、その先がどこに向かうのか、今一つ見通しが悪い気がして寝かしておいた論文がありまして。「覚え書き」を書くことで社会学的な見通しは付けられたし、Egoist Manifestを書いて自身の暴力衝動の発露の仕方についても一区切り付いたと思うので、改めてブラッシュアップして完成させることにしました。でも内容と今の私の立場を鑑みて、きちんとした媒体で近くに公開できる当ても無いので、なかなか迷ったのですが、自分で公開することにします。
「倫理学の根本問題――価値相対主義とエゴイズム――」(pdf)
中身は、価値相対主義を批判から擁護し、正義に対するエゴイズムの優位を主張することを通じて、倫理学の殺害を企図するものです。リベラリズム批判やデリダ批判、応答責任論批判なども含まれています。参考までに、目次を以下に掲げます。
あと、この論文の姉妹編と位置付けることが可能な「神と正義について(正義の臨界を超えて)」についても、加筆・再構成して一本の論文に仕上げた方が良いのかどうか、思案しています。シュティルナーそのものについての研究はもう少し寝かせざるを得ないのですが……。