記録
2007/02/01(木) 21:33:12 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-317.html 岡本裕一郎『モノ・サピエンス』(光文社:光文社新書、2007年)によれば、消費者社会=超消費社会においては、消費者による自己決定・自己責任が支配原理となる。人体を含むあらゆ…
2007/01/21(日) 15:42:21 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-312.html http://d.hatena.ne.jp/Sillitoe/20070112/p1を読んで、少し考えているうちに、過去に積み残しておいた問題について考え始めたら、もう少し積んでおこうかなと思っていた本も読まね…
2007/01/19(金) 17:56:18 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-315.html 鈴木直『輸入学問の功罪』(筑摩書房:ちくま新書、2007年) なかなか面白かった。論の筋はシンプルであり、翻訳者・出版社・大学のもたれ合いのために市場メカニズムを介した淘汰…
2007/01/12(金) 21:51:49 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-311.html 井上勝生『幕末・維新―シリーズ日本近現代史?』(岩波書店:岩波新書、2006年) 牧原憲夫『民権と憲法―シリーズ日本近現代史?』(岩波書店:岩波新書、2006年) 岩波新書全10巻の近…
2006/12/21(木) 17:52:34 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-299.html 以前、萱野稔人『カネと暴力の系譜学』(河出書房新社、2006年)を読み、思うところがあったので、萱野の前著『国家とはなにか』(以文社、2005年)をパラパラと読み返していた。そ…
2006/12/17(日) 13:34:55 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-304.html 造反議員たちの自民党への復党が認められた。国民とメディアにおいては造反議員や自民党執行部の一連の行動について批判の声が強いようである。 元々造反議員とは、小泉総裁時代、…
2006/12/10(日) 17:44:54 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-305.html 普段あまり真面目には読んでいないEU労働法政策雑記帳を改めて見ていると、濱口さんが以前厳しくダメ出しした薬師院仁志『日本とフランス 二つの民主主義』とかなり共通する見方で…
2006/12/09(土) 18:58:49 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-301.html これもレポートからの流用。A4一枚ということで30分ぐらいでパパっと書いたもの。書いた当人としてもつまらんなぁと思う内容だけれども、学部生の皆さんが似たようなテーマのレ…
2006/12/07(木) 21:51:35 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-303.html 道路特定財源を一般財源化するかどうかについて、政治的綱引きが行われている(もう終わったかも)。 相互に対立している主な立場は三つあるとされている。一つ目は道路特定財源が…
2006/12/06(水) 21:02:28 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-298.html 恥ずかしながら、レポートから流用してみる。ハーバーマスの書評など本来恐れ多いし、後半に関わっては政治思想史と民主主義理論史をもう一度しっかり勉強し直す必要がある。統治機…
2006/11/29(水) 23:01:20 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-237.html 過去の連載エントリ「神と正義について」を書く動機の一つとなったのは*1、二つの漫画作品を読んで感じたことであった。ただ、それについては資料が十分に整わず、連載の主題との関…
2006/11/26(日) 17:01:23 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-294.html これまで、刑事司法についていくつかのエントリを書いてきた。日付順に並べると、以下である。 ①犯罪被害者保護に一考 ②刑法についての試論 ③修復的司法批判メモ ④刑法39条を擁護…
2006/11/16(木) 22:01:20 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-292.html 稲葉さんの長いエントリから、抜粋。 かつての古典的な左翼は、それこそ杉原泰雄がそうであったわけだが、どちらかというと反ないし非・立憲主義的な立場をとっていたわけであり、…
2006/11/13(月) 15:15:03 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-291.html 大森秀臣『共和主義の法理論』(勁草書房、2006年) 「私的領域において誰にも干渉されない自由」と、「公共の場に出向いて、われわれの法的枠組みを自らの手で創りだす自由」との…
2006/11/08(水) 01:29:08 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-290.html 市野川容孝『社会』(岩波書店、2006年)は、「思考のフロンティア」シリーズとしては異例の200頁超の「大作」で、勉強になり、示唆に富む、とても良い本だ。 ただ、若干違和感…
2006/10/31(火) 14:32:03 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-288.html 複数のブログで採り上げられているのを見て、薬師院仁志『日本とフランス 二つの民主主義』(光文社新書、2006年)を読んでみた。すると、ページを繰るたびに物凄く違和感を覚える…
2006/10/29(日) 21:16:03 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-288.html 佐藤卓巳『八月十五日の神話』(ちくま新書、2005年) 終戦記念日は八月十五日である。日本政府がポツダム宣言を受諾した八月十四日や、降伏文書の調印が行われた九月二日ではなく……
2006/10/23(月) 21:00:36 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-286.html そういえば、少し前にご紹介いただいた栗田論文(現代思想の方)は最近ざっと目を通した*1。多分もう一つの方が詳細なので本人にとっては言葉が足りていない部分もあるのかもしれな…
2006/10/20(金) 18:14:19 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-285.html こういうことを書いていいのか、よく解らないんだけれども、常日頃思っている漠然とした不満と言うか、不安と言うか、やりきれなさと言うか。 私の先生はいつも、我が大学の政治学…
2006/10/16(月) 22:56:15 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-284.html 坪井秀人『戦争の記憶をさかのぼる』(ちくま新書、2005年) 人間が「忘れる動物」であることを前提としながら、いかにして過去の戦争の記憶と向き合っていくことができるか。本書…
2006/10/12(木) 20:23:38 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-283.html 子どもは将来的に成人となって完全な権利主体となることができるから、動物や自然物とは異なる、という言い方がある。つまり、子どもは権利主体(義務主体)としてのポテンシャルを…
2006/10/06(金) 19:49:59 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-282.html http://d.hatena.ne.jp/dojin/20060923#p1 上でのコメント欄のやりとりをぼんやりと読みながら思い巡らしてみて、私に言える程度のことを書いてみる。 まず、cruさんの「あらゆる所…
2006/09/25(月) 16:36:14 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-280.html すでに和哉さんにご指摘をいただいたが、『波状言論S改』の東・鈴木・北田鼎談を読み返してみた。何で忘れていたのだろう。 鼎談の一部は北田のブログにも載っているはずだが、そこ…
2006/09/21(木) 20:46:15 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-279.html 責任について、と言えばということでサルベージ。長いし、未整理だし、主張がまとまっていないし、非常に読みにくいだろうけど、とりあえず。 きはむ: ただ、批判しているわけでは…
2006/09/21(木) 20:45:50 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-174.html そう簡単に降りさせないぞ、という主張や取り組みは多い。例えば以下のような主張。 「それは重いからやりたくない」という中学生の言葉は素直なものである。しかし、彼女が担いた…
2006/09/21(木) 20:44:23 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-180.html ちょっと前の話をきっかけに、かなり前の話をする。野崎さんが東浩紀のことを「馬鹿げた批評家」、東が唱えた「降りる自由」のことを「下らない」と評しておられる。その意図はそれ…
2006/09/19(火) 22:05:06 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-275.html 連載企画「神と正義について」のリンク一覧を以下に掲げます。「第一部・完」としたのは単にやってみたかっただけのことで、第二部の予定があるわけではありません。少年ジャンプ的…
2006/09/17(日) 19:36:59 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-257.html (承前) エゴイズムの正義論 生活は思想に先立つ。この点を前回に確認した。それは、計算可能なもの、利用可能なものこそがまずあるということである。このことは生活が出発点であ…
2006/09/15(金) 18:31:41 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-258.html (承前) 思想の相対性と関係の絶対性 「マチウ書試論」を読もう。一般的には、この作品は「思想の相対性」を超える普遍的妥当性を「関係の絶対性」に求めたものとされる。その論理…
2006/09/08(金) 15:15:20 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-256.html (承前) みんなのほんとうのさいわいと察知の気体 この連載は相対主義についての検討を出発点としていた。その上で相対主義を乗り越え、普遍的正義の実現に近づくための有力なアプ…